岡谷市(倫)第469回モーニングセミナー『想い』
2009年2月10日 第469回 岡谷市倫理法人会経営者モーニング・セミナー
テーマ 『 想 い 』
(有)玉木商店代表取締役社長 岡谷市倫理法人会会長 小松 市男氏
【講話概略】今日は、この会に対しての『想い』を話してみます。今まで会長として県内の各地で講話者に呼ばれましたが、岡谷では殆どありません。今日はこのような機会を頂き、本当に嬉しく思います。
一つの作文を読ませて頂きます。
『昭和28年11月、岡谷市川岸三沢で一人の男の子が誕生しました。家はかなりの田んぼを作っていたので、父親は田んぼ作りを通して、人としての責任と義務を教えたかったのでしょう。男の子は父親の「丈夫なからだになれ」「学校を休むな」「友達をたくさんつくれ」という言いつけを守り、男の子元気な幼少期を過ごしました。
物心ついた少年は、学校を皆勤する決心をしました。私立のお金のかかる学校へ出してもらっているという思いからそう思ったのでしょう。結果、卒業式で皆勤したのは、男子では一人、どよめきが起きました。
高校を卒業後、母親が48歳で亡くなりました。彼は進学を止めて就職を決意しました。49日までお墓参りを続け、働いたお金で母親にお墓を建てました。彼は、この時心の中に一つの区切りをつける事が出来ました。
一年間働いた後、東京の学校へ行く事を決心しました。この時の父親の言葉は今でも忘れられません。
「父ちゃんは戦争で辛い思いはさんざんしたから、一人暮らしは何でもねえ」「復員は36歳の時。何も好きな事が出来なかった」「今のうちだ、後悔しねえように何でもやれ」そう言って送り出してくれました。今の仕事に就く時も、「身内の所は覚悟がいるぞ」「下の者より先に飯を食べるな」「下の者と賭け事をしたら、何かの形で返せ」と言ってくれました。』開始2分前に流れるナレーションを聞きながら、今は亡き父親の言葉と、母親の笑顔を思い出します。この2分間が最高の幸せを感じる瞬間です。
私は、会長として心掛けている事があります。役員さんが何かを提案する事は、重責を覚悟の上なのであり、勇気のいる事で、凄い事です。だから私は「全て任せるからやってくれ」とだけ言う。これは、意見から苦情・苦言まで、何でも言ってもらう事が全ての人の勉強であり、実践だと考えるからです。
人が寝ている時間に起きて、モーニングセミナーに出掛けて来る。「万人幸福の栞」は、創始者丸山敏雄氏が作った「社会生活を行う上でのバイブル」です。法人会を社員教育として捉えれば、何人でも参加出来て、共感できる。その積み重ねは、人には無い「宝」でしょう。
筑波大学の村上和雄教授は、「遺伝子のスイッチ操作次第で、能力も性格も変えられる。「うれしい・楽しい・わくわく・感動・感謝」といった(陽気な心)こそ、が体に良い遺伝子のスイッチをオンにする」と言っています。更に教授は、お笑い等で大いに笑った糖尿病患者さんの血糖値は大きく下がったと言うのです。
倫理で学ぶ「感謝、後始末、掃除、物を大切にする、明るく、楽しく」など当たり前の事を当たり前にやって、最後は「自分は本当に幸せだ」と思える自分になれば、もっと世の中は変わると信じます。すなわち「幸せは自分の心が決める」のであり、その心を作り、養うのが倫理の勉強ではないでしょうか。
1985年にチェルノブイリの原発事故が起こった時、日本が最初に被爆者の治療団を派遣したそうです。40代で亡くなるまで原爆症の記録に当った永井隆先生の意思を受け継いでいるように、私も丸山敏雄先生の教えを勉強し続けたいと思っておりますし、会長の任期が過ぎた後も、この会のお役に立てればと思います。
倫理に触れてから、仕事や地域で様々な変化が起きています。心の持ち方も変わってきました。これから少しでも、人のために動けるような道を進めたら、と思っています。
最後に私たちは今、帰りの無い片道切符の旅に出ています。そして、いつか祖先となる道を歩んでいます。
『生まれかわり、死にかわり、 永遠の間の命を引き継いで今、 自分の番を生きている。それが貴方の命です。 それが私の命です』 『自分の番』という、一番好きな詩を披露致しました。【終了】
【作成・発行:岡谷市倫理法人会事務長 山岸建設(株) 山田 政秀】